令和6年3月6日

【町民限定の路線バスフリー定期券「かぶきんパス」について】

町では、路線バスの乗車促進を図る新しい取組として、秋北バスが運行するバス路線が定額で乗り放題となる定期券の取り扱いを、秋北バスとの共同事業として4月1日から開始します。

名称につきましては、町民の皆さんにとって覚えやすく、そして親しみを持っていただくため、小坂町のマスコットキャラクターである「かぶきん」の名前を取り「かぶきんパス」と名付けました。

今回、この定期券販売を事業化する背景は三点ございます。

一点目として、小坂高校の統合に伴い、町内在住のすべての高校生が町外の高校へ通うこととなるため、通学の支援策を講じる必要がありました。

二点目として、町を取り巻く路線バス利用環境の変化です。
小坂高校では、これまで大館市・鹿角市から通う高校生の利用が一定程度見られましたが、高校統合後はこの利用が無くなります。
また、3月末には、秋北バスにおいて回数券の販売も終了します。沿線人口の減少や高齢化も進んでいる中で、こうした情勢の変化を踏まえた対応が求められております。
小坂町から見た秋北バス路線は、大館市・鹿角市を結ぶ幹線であり、秋北バスにおいては都市間を連絡する路線として、国からの補助を受けて運行しています。
国の補助を受ける要件の一つに、一定の乗車実績が確保されている必要があり、特に大館-小坂間の路線は、補助水準の状況です。乗車する方は大館市や鹿角市へ向かう方が多いため、どうしても運賃が高くなります。乗車促進を図る上では、これまでにない大胆な乗車促進策を講じる必要があり、この定期券の導入により利用者負担の軽減と、乗車実績の向上の両方を図ろうとするものであります。

三点目に、高齢者の免許返納対策を強化するねらいがあります。通院や買い物など、自家用車は私たちの生活に欠かすことのできない移動手段となっております。運転免許を返納した方や返納を検討している方のおよそ2人に1人は、公共交通機関を利用する際の運賃等の支援を求めているデータもあります。
こうしたことからも、運賃負担の軽減に向けた施策を講じる必要がありました。

路線バスを取り巻く環境は、乗務員のなり手不足やマイカーの普及による乗客数の減少など、運行面や経営面において非常に厳しい状況にあると認識しておりま?す。

生活と地域社会を支える重要なインフラとして乗って残していくため、町民の皆さんには積極的に活用していただきたいと考えております。

【寝台特急あけぼの号の宿泊再開について】

昨年10月3日から12月31日までの期間中に実施した、小坂鉄道レールパークの貴重な車両や施設を保全維持するためのクラウドファンディングでは、目標を大きく上回る資金を調達できたことに対し、応援していただいた方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。大変ありがとうございました。

さて、来年度の運営についてでございます。

寝台特急あけぼの号の宿泊営業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、令和2年度から休止しておりましたが、あけぼの号4両の塗装は昨年秋にすべて終了しており、今後、車両の点検などを行った後、4月から予約受付を開始し、ゴールデンウィークから宿泊を再開する予定で準備を進めております。

長期間の休止期間があったことから、今年の営業は、運営職員の体制再構築のためのプレオープン期ととらえており、宿泊営業日数は5月から
10月までの30日間を予定しています。今後、予約状況を見ながら宿泊営業日を増やしていきたいと考えております。

動態保存されているブルートレインによる宿泊営業は全国で唯一であり、他にはない特別な体験ができることから営業再開を期待する声が多数寄せられています。寝台特急あけぼの号の宿泊営業復活により、多くの方々の来場を期待しております。

【「こさかまちかつらーめん」の「100年フード」の認定について】

こさかまちかつらーめん」が、文化庁が推進する「100年フード」に認定されました。

文化庁では、日本の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取り組みをしています。

このほど、「こさかまちかつらーめんBOO会」が申請した「こさかまちかつらーめん」が、「未来の100年フード部門」で認定されました。

大正初期から続く町の伝統行事小坂七夕祭りは、鉱山従事者の技術を活かした山車の出来を競わせることを目的としていました。山車製作をしていた若者が急いで食事を済ませるため、カツ丼の具をラーメンに乗せたメニューを店側に提案し、裏メニューとして提供が始まったのが昭和45年頃。その後、「かつらーめん」は43年の時を経て、町のソウルフードとして「こさかまちかつらーめんBOO会」に継承されました。

今回認定を受けた「未来の100年フード部門」は、地域の誇りとして100年を越えて継承することを宣言した食文化に対して認定されるもので、秋田県内では他に「秋田かやき」「横手やきそば」が既に認定されています。

今後は各種メディアで「こさかまちかつらーめんBOO会」の活動が取り上げられたり、「100年フード」のロゴマークを用いて全国に向けた情報発信を行い、地域活性化に向けた取り組みを行っていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 総務管財班

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ファックス:0186-29-5481

更新日:2024年03月07日