令和5年4月5日

【定住化促進住宅について】

町内には非鉄金属製錬企業やその関係企業、大規模養豚業を営む企業などが存在し、皆さまご存じの通り、統計調査などでは昼間人口の比率が高くなっております。多くの方が町外から働きに来ており、賃貸住宅への需要は高いとみられています。しかし、町内には民間の賃貸住宅が数少ないうえ、今後民間による賃貸住宅建設が急速に進む可能性も低いと考えられます。
また、町では今まで定住促進に向け宅地分譲や移住定住奨励促進事業などを展開し、中古住宅、新築住宅の取得に対する支援などを行ってきましたが、「町外から若い移住者がいきなり家を建てるのは難しい」というのが現状であります。

これらのことから、今まで渡ノ羽ハイツや岩ノ下ハイツを建設し好評を得ておりましたが、新たに、町有遊休地を活用し民間事業者の力を借りて、賃貸住宅の整備を進めたものであります。

定住化促進住宅は、町が民間事業者に対し町有遊休地を無償で貸し、事業者が建設した建物を町が借り受ける形で、2階建てで1LDKと2LDKをそれぞれ4戸、計8戸を建設いたしました。
建物は3月末で完成し、令和5年4月から30年間に渡り事業者と町が賃貸借契約を締結し、30年後に町に対し無償で譲渡されます。その間、町は事業者へ建物の賃貸料を支払うとともに、入居者の募集、家賃収納などの管理を町が行うことにしております。

入居者への引き渡しは4月1日から始まっており、保育園、学校、スーパーなど生活に欠かせない施設が歩いて行ける範囲にあることもあり、快適な生活を送っていただけることと思います。

【十和田湖観光振興センターの指定管理者、施設の名称及び愛称について】

小坂町は、町総合計画の中で「多くの人が訪れる魅力ある観光のまち」を目指しており、重点プロジェクトとして「十和田湖観光の振興」に力を入れております。そして「十和田湖和井内エリア整備事業」として、現在「道の駅」の登録をめざし観光拠点施設の整備を行っております。

この事業は「国立公園満喫プロジェクト」事業の一環として、環境省、秋田県とも連携し、国道103号、454号の交差点改良工事、観光拠点施設である十和田湖観光振興センター建設、駐車場・園地整備など、和井内エリア一体を総合的に整備しているものです。

この度、十和田湖観光振興センターの施設管理を行っていただく事業者が決定いたしましたので、皆様にお知らせいたします。
1月27日から2月27日までの期間で募集しておりました、十和田湖観光振興センターの指定管理者募集につきましては、3団体より応募がありました。3月24日に小坂町指定管理者選定委員会を開催し、提出された事業計画等についての審議を行った結果、小坂町小坂字五十刈4番地1 柴田美紀子(しばたみきこ)代表社員の「鹿印(しかじるし)合同会社」が指定管理予定者として選定され、指定管理に係る覚書きを締結いたしました。
今後、小坂町議会6月定例会にて指定管理者指定の議決を経て、指定管理に係る基本協定締結を行う予定です。

鹿印合同会社には、令和5年9月1日から令和10年3月31日の指定管理期間中、環境省が整備する緑地公園、トイレ棟を含む施設管理の他、施設及び周辺環境を活用して、飲食、物販、イベント実施などの収益事業を積極的に提案、実施していただきます。


また、登録を目指している道の駅の名称と愛称が決定いたしました。道の駅の名称は「道の駅 十和田湖」。愛称は「ひめますの郷(さと)・和井内」です。

愛称については、2月10日から27日までの間、一般の方に広く募集したところ、全国の285名から449件の応募がありました。その中から庁舎内に設置した「道の駅愛称選定委員会」で審査した結果、秋田県内に在住の小塚律子(こづかりつこ)さんの「ひめますの郷・和井内」に決定をいたしました。 なお、「さと」の字については、小さな村の集まりである意味を持つこの字を選定いたしました。
 

愛称の理由について小塚さんは、「十和田湖の大自然に育まれたひめますを食べて欲しい。ひめます養殖に人生を捧げた秋田の実業家「和井内貞行」の名を残したい。」としております。

「道の駅 十和田湖」の隣にはひめますふ化場があります。正式な地名は「生出(おいで)」でありますが、明治38年に和井内貞行が十和田湖養魚事業に成功した地であり、このことからこの場所を「和井内」と呼ぶことが多く、愛称に「和井内」の名を入れて広く知っていただきたいと考えています。

この施設は秋田県側への玄関口であり、広域観光拠点となるものであります。小坂町中心部の明治百年通りに建ち並ぶ近代化産業遺産や、大湯環状列石や伊勢堂岱遺跡の縄文文化への入口としても重要な役目を果たし、インバウンドなど国内外の多くの観光客に秋田県や十和田湖の新たな魅力を提供できるよう、指定管理者と連携し誘客に努めてまいります。

【日本山ぶどうワインコンク-ルについて】

きっかけは、小坂七滝ワイナリ-開業から当町のワイナリ-事業マ-ケティングアドバイザ-を委嘱している小西亨一郎(こにしこういちろう)先生からの提案です。
山ぶどうワインの認知度向上に向けた事業展開を模索する中で、山ぶどう生産の約70%が北東北になっていること、ワイン用赤ワイン品種の中でも山ぶどう及び山ぶどう系品種の生産が伸びていることに着目しました。

そこで、産地である北東北から山ぶどうワインの素晴らしさを発信することを目的に、山ぶどうワインに特化したコンク-ルを開催するという壮大な構想が生まれ、実現に向けて検討を重ね、小坂七滝ワイナリ-開業の7年目という節目を開催年とする目標を設定し、準備を進めてまいりました。
そして、北東北の山ぶどうワイン産地である岩手県葛巻町との連携体制を構築し、令和5年3月4日に日本山ぶどうワイン協会を設立し、同日付けで、第1回「日本山ぶどうワインコンク-ル」実行委員会設立に至っております。

日本山ぶどうワイン協会設立にあたりましては、35年前に小坂町にぶどう苗を供給していただいた東京都国立市の「農業科学化研究所」や、町にワイナリ-の無かった時に、ぶどうを購入いただき、産地として育ててもらった各地のワイナリ-に協力いただきました。さらに、コンク-ル開催の趣旨についても賛同いただけたことに対し、とても感慨深いものがございます。

是非とも第1回「日本山ぶどうワインコンク-ル」を成功させ、これを機会に全国の山ぶどうワイン産地と連携し、山ぶどうワインの価値を日本はもとより世界に発信していきたいと思っているところです。
また、町が推進するワイナリ-事業を中心としたグリ-ンツ-リズム事業についても加速していくことを期待しております。

【入学祝い金の支給について】

これまで第3子以降の子どもを対象に支給していた「すこやか育児手当支給条例」を改正し、今年度から、小学校入学時と中学校入学時に入学するすべての子どもに拡大し、入学祝い金として5万円を支給することにいたしました。

来る7日の入学式当日、小学生入学23名、中学校入学24名の子どもを対象に、保護者の方に支給いたします。

今後も、出産・子育てに希望を持てる社会の実現に向けて、子育て世帯に対する経済的支援の拡充を図るための施策を展開して参りたいと考えております。

この記事に関するお問い合わせ先

総務課 総務管財班

〒017-0292
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ファックス:0186-29-5481

更新日:2023年04月11日