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康楽館



今や全国的に有名な康楽館は、明治43年(1910)に小坂鉱山の福利厚生施設として建設されました。
二階建で、定員約800人(当時)。正面のイギリス下見板張の外壁と装飾、客席部の天井に洋風意匠が見られますが、花道、廻り舞台など江戸期に成立した芝居小屋の形式を伝える和洋折衷の様式を持っています。設計者は、当時小坂鉱山工作課で営繕係長(工作課長としている文献もあるが誤り)をつとめた山本辰之助です。

山本は明治39年(1906)12月に藤田組に採用され小坂鉱山に赴任します。生年月日や学歴は不明ですが、当時43歳で本籍地は東京。東京建物株式会社技手、千葉県工手、皇居御造営事務局雇などの前歴がありました。なかでも皇居御造営事務局は、明治15年(1882)に本格的な皇居整備を目的に設置されたものでした。

その後、康楽館は大正末から昭和初期にかけて、正面2階部分に「明取窓」が増設されます。 同じ頃、桟敷の枡席を廃止し、2階向桟敷も改造しました。明取窓の設置は、この改造と同時に行われたのかもしれません。また、東側に別棟で建てられていた役者用の浴室・便所棟が北側に移設されます。同じ頃、正面の半八角形の札売場を解体 し、木戸が増設され、前面に庇も設けられました。 その後も、何度か改装された康楽館でしたが、昭和60年2月、同和鉱業(株)から小坂町へ譲渡されたのを機に大規模修繕が行われ、半八角形の札売り場が復原されました。

康楽館は、近代の芝居小屋のうち、優れた洋風意匠を取り入れた現存最古のものとして歴史的価値が高く、小坂鉱山と鉱山町の繁栄を物語る遺構として貴重であると認められ、平成14年5月、国重要文化財に指定されました。

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